世の中に腰痛で悩む人は非常に多いです。以前800人を対象に行ったアンケートでは、腰痛の経験がある人は男性で85%、女性で86%にも上りました。その原因には、筋肉疲労や関節のねじれ,椎間板の変性,ねんざ,骨折,心理的なストレスなど様々なものが考えられます。多くの場合、これらの原因が複雑にからみ合って痛みを引き起こしています。しかし大部分の腰痛は、いくつかの注意点さえ守れば特別な治療をしなくても改善する事ができます。もちろん中には手術が必要になるケースもありますが5%以下にすぎません。
腰痛の治療に大切なポイントは、安静と正しい姿勢です。突然激しい腰痛に襲われた場合(急性腰痛)は、パニックになりがちですが無理に動かず、痛みの出ない範囲で安静にしていれば大抵は1週間程度で改善します。ただし、安静といっても間違った姿勢をしていれば逆効果になります。腰痛には腰骨の「反り返し」が一番良くありません。よく見られるのが、退屈なのでうつぶせになって本を読んでいるケースです。これでは腰に無理な力がかかり、筋肉を疲労させてしまいます。
日常生活の姿勢が肝心
腰痛に最も良い姿勢は、背中を丸めて膝を抱え込むような姿勢です。寝る時は、仰向けで足を伸ばして寝ると腰が反ってしまうので、横向きで膝を抱えるように寝るとよいでしょう。どうしても仰向けでないと眠れない場合は、膝やふくらぎの下に座布団を敷くと腰の反り具合を減らす事ができます。朝起きる時も仰向けからいきなり起き上がるのではなく、まず横向きになってから起きると腰に負担がかかりません。柔らかいベッドは腰が沈み込んでしまうため、堅めのものを選ぶといいでしょう。
机に向かって座る時は、膝の位置を股関節よりも高くするとよいでしょう。いすを低くするか足台を置くと、腰が軽い屈曲状態になって腰痛には効果的です。疲れた時は、しゃがんで膝を抱えた方が楽になります。ただし、長時間前かがみになっていた時は背中を反らせるとよいでしょう。その場合はゆっくりと行うことが大切です。激しい痛みが引いても軽い腰痛が残る場合や、慢性的な腰痛に悩まされている場合、このような日常生活での姿勢に気をつければかなり軽減するので実践してみて下さい。ただし、①安静にしていても痛みが軽快しない ②激しい腰痛・下肢痛が持続する ③痛みが再発する ④排尿障害がある ⑤しびれが強い ⑥夜間に痛みが強い―――のいずれかの条件に当てはまる場合は、一度整形外科を受診しましょう。
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