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健康情報

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2012年07月熱中症対策

  梅雨の蒸し暑さも徐々に本格さを増して、この時期特有のジメジメ感を強く感じるようになってきました。こうした気候の頃から注意したいのが「熱中症」です。照りつける太陽の下で発症しやすいというイメージが強い熱中症ですが、気温と湿度が高くなるこの時期から発生件数が増加傾向にあります。そこで今回は熱中症にスポットを当てて健康情報をお送りしたいと思います。

 

 環境と身体

 熱中症とは、高い温度の環境下にいる時に体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能がうまく働かなくなったりして発症する障害の総称を指します。

 熱中症は発症しやすい環境や身体の状態があります。それぞれの状況が、あまり好ましくない状態である時に熱中症を発症しやすくなります。

 

 環境

 環境は気候的な側面と場所的な側面から把握する必要があります。例えば「気温が高い」「湿度が高い」「風が弱い」「日差しが強い」などといったものが気候的な側面といえます。

 場所的な側面としては「運動場で」「工事現場で」「体育館で」「一般家庭の風呂場など」などが挙げられるでしょう。

 熱中症は、梅雨の合間に突然気温が上昇した日や、梅雨明けの蒸し暑い日など、体が暑さに慣れていない時に起こりやすいので注意しておく必要があります。

 

 身体

 激しい労働や運動によって体内に著しい熱が蓄積され、この熱をうまく調整できない状態になった時など、身体的な条件が“整う”と、それが熱中症への引き金になる場合も挙げられます。冬場に激しいスポーツをしている真っ最中に症状を引き起こした事例も少なくありません。体内で熱中症を発症する条件が整ったからなのでしょう。

 



 

予防は軽装、水分補給、そして生活習慣改善

熱中症の予防として代表的なものを箇条書きですがご紹介いたします。

・こまめな水分補給

・軽装(涼しい服装)

・日傘や帽子の活用

・こまめな休憩

・日陰を活用

・エアコン、扇風機を活用(26~28℃が理想)

・急に暑くなる日には注意する

・日頃からの運動習慣(暑さに備えた体づくり)

 が挙げられます。

  このうち、水分補給にはポイントがあります。それは「冷たい水」である事。冷たい水は身体の深部温度を下げる効果や、胃に溜まる時間が短いために水分を吸収する小腸に早く届くなど、水分補給に適しています。また、暑い時には多くの汗をかくので、水分と同時にミネラルや塩分を補給する事も大切です。そのため、食塩水やスポーツドリンクを積極的に摂るようにしましょう。この他、朝食を抜いたり、寝不足であったりする場合に暑い所へ行くと熱中症を発症しやすくなりますので、規則正しい生活習慣を常日頃心がけましょう。