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健康情報

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2020年08月備えて安心・家族の笑顔 8月1日は配置薬の日

8月1日は配置薬の日。2019年に認定・登録がされました。                        

そこで、今回は配置薬について載せさせていただきます。
まず薬事法での正式な名称は「配置販売業」ですが、以前は「売薬」といわれていました。昭和18年の薬事法で「売薬」という言葉が廃止され現在の配置販売業と呼ばれるようになりました。
一般では「配置販売業」より「おきぐすり」の呼び名で親しまれています。販売配置業は人間の生命や健康に重大な関係を有する為、薬事法では厳しく制限されています。
販売方法は配置販売業の許可を得た販売業者や配置員が直接、消費者様のご家庭を訪問し、薬をあらかじめ消費者様に預け、次回ご家庭へ訪問した際に服用した分だけの代金の集金や箱内のお薬の期限の点検・補充に伺う流れになります。

現在、おきぐすりとして使用されている種類は約5,000品目。
その中には奈良県や滋賀県、佐賀県で1000年以上前に飲まれていた薬をヒントに作られ、現在も飲まれているものもあります。
薬を大まかに分けると、口から飲む内服用(内服薬)と口以外のところから吸引する外用薬の2つに分ける事ができます。
内用薬には丸剤、錠剤、カプセルなど、外用薬には目薬、点鼻薬、伴奏膏などがあります。

ここからは配置薬の歴史や考えについて。
”おきぐすり(配置販売業)=富山”のイメージ。所説ありますが、起源は現在の岡山地方で始まり、富山のくすり売りが発展させ、全国に広がっていきました。
全国に広げた人物は富山十万石の二代目藩主・前田正甫です。質実剛健を尊び自ら薬の調合を行う名君。
元禄3年(1690年)正甫公が参勤で江戸城に登城した際、福島の岩代三春城主・秋田河内守が腹痛を起こし苦しむのを見て印籠から「反魂円」を取り飲ませたところ良くなり、この光景を見ていた諸国の藩主たちはその薬効に驚き、各自の領内で「反魂円」を売り広めてくれるよう正甫公に頼みました。
この事件がきっけけでおきぐすり(配置販売業)が広がったとされています。

正甫公は全国どこででも商売できる「他領商売勝手」を発布。富山城下の薬種商・松井屋源右衛門に薬の調製を、八重崎屋源六に依頼し諸国を行商させました。
源六は「用を先に利を後にせよ」という正甫公の精神に従い、良家から身体剛健、品行方正な者を選び、各地のの大庄屋を巡りました。
そして、毎年周期的に廻っては置き換えや服用した薬に対してのみ謝礼金を受け取りました。
こうして、現在の「先用後利」の販売システムが登場しました。

現在は定着しているシステムですが、当時としてはかなり画期的な商法でした。
現代のような便利なものはなく、自らの足で山河を越え、舗装されていない道を歩き道中には山賊や盗賊の危険もありますし、宿泊費や交通費も馬鹿になりません。
それでもたどり着いた旅先で必ず買っていただけるという保証もない、言葉や習慣の違いもあります。利益を得るにもかなりの年月がかかる上、資金の調達も困難です。
江戸時代から第二次世界大戦頃まで薬売りたちはほとんどが真宗信者で懐や葛籠篭の底に小さな仏像を納め
「仏が照らしてくださる。見ていてくださる。聞いてくださる。決してひとりぼっちじゃない」
と心に念じ、強い精神を作り全国を歩き回りました。同時に背中に仏を意識する事で
「仏の願いにしたがって顧客にくすりのご利益を与える。顧客は病気が治るというご利益に対して感謝の気持ちとして代金を払う。それがくすりを与えた者に利益をなって返ってくる」と考えました。



顧客との間に「互いに利を分かり合う真心と感謝の結びつき」をより強固なものにし、人間関係が永続するという効果をもたらしました。

そういった関係を築く事でくすり売りの間で「一代限りと思うな。孫の代まで続けるという心掛けで、真心を込めて対応し誠を尽くそう」という言葉が親から子へ、子から孫へ代々語り継がれていきました。



これを実践する為に打ち出されたのが「信用の三本柱」です。

一つ目の柱は「商いの信用」。顧客との間にトラブルを起こさず、不正な商いをしない事。一円の勘定も誤りなく正確に取引する事で信頼関係が生まれます。
二つ目の柱は「くすりの信用」。有効で安全な品質の高い薬を提供する事。その為に、絶えず顧客の求める薬をリサーチし品質開発に努めなければなりません。
三つ目の柱は「人の信用」。顧客の悩み相談に乗って、適格なアドバイスを行ったり、励ましたりする事で信頼関係が作られるもっとも重視される柱です。

「くすりを売るのではなく、人間を売れ。顧客は人間を見てくすりを信用、イメージをつくる」
という考え方が、人材開発を促し、くすりの量産化につながり、販売の拡大をもたらしました。

おきぐすりの歴史は江戸時代に始まり、数千年経った今も多くの顧客様のご利用いただいています。親から子へ、子から孫へと語り継がれた言葉通りここまで続いているのは多くの販売員の努力の賜物だといえるでしょう。
顧客様が今どのような事でお悩みなのか、何が必要なのかひとつひとつの情報を元にくすりの提供、提案をし安心してご利用いただけるよう努める事、次の世代へも繋げるよう今後も努力をおしまないよう努めてまいります。

 

※このページの内容は一般社団法人 全国配置薬協会のホームページに記載されている「おきぐすり」って何?、「おきぐすり」の歴史 を使用させていただきました。
詳しくは一般社団法人 全国配置薬協会のホームページをご覧ください。www.zenhaikyo.com