「体の中の水」と言うと血液を思い出す人が多いでしょう。それだけ水と血液には深い関係があるのです。
体内の血液は時によって、濃くなったり薄くなったり、濃度が常に変動しています。この血液が適度な濃度と流れを保つようにするのが水なのです。
血液中の水分が不足すると、濃度が濃くなり、血液の流れが悪くなります。
しかし、血液の外の組織には「水のストック」があり、血液中の水分が不足すると、その水が自然ににじみ出て来て、血液を適度な濃度に戻してくれます。
ところが、水のストックが無いと、血液の濃度は濃いまま、流れも悪くなり、これが極端な場合には脳血栓や心筋梗塞などの、血管が詰まる病気になってしまうのです。
「夜中にトイレに起きるのが嫌だから。」と水分を控えたお年寄りが、明け方に脳卒中を起こすのも、この事と関係があるようです。
全身の細胞にきちんと栄養が行き渡るようにするためにも、血液をいつもサラサラの状態にしておくこと、つまり水をたくさん飲む事が大切です。
大人が一日に必要な水分の量は2.5リットルとされています。
「そんなに水分をとったら水太りしてしまう。」と言うのは間違いです。ジュースやアルコールでない、ただの水ならば、それだけで太る事はありません。
それどころか、水は体の中に溜まったごみを尿として体外に排出する、ごみ運搬車のような役割を果たしてくれるのです。
尿は腎臓で作られます。しかし、年をとるにつれて、誰でも腎臓の働きが衰えてきます。腎臓が老化すると尿の中のごみを充分に溶かしだす事ができなくなります。
つまり、尿の回数を多くしなければ、体のごみを捨てきれないという事になります。
私たちは、じっと動かずに、ただ呼吸をしているだけでも、かなりの水分を体外に輩出しています。
皮膚からは不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といって、気がつかないうちに水分の蒸発が行われています。
ですから、「汗をかいたわけではないから。」などと言って、水分を全く補給していないと、血液の濃度が濃くなって、さまざまな病気の原因となります。
上手な水の飲み方は温室と同じくらいの水を、一日の中で時間を分けて飲む事です。
夜、トイレに行くのが面倒だからと午前中にがぶ飲みして、午後は飲まないというのはよくありません。
冷たすぎる水も、血管を急に収縮させ、血圧を上昇させるのでお年寄りなどにはよくありません。また腎臓に障害のある人は医師の指示をあおぐことが大切です。
クエン酸サイクルという言葉があります。これは、主に、食事から摂った糖質、疲労時に生成される乳酸、体脂肪 などを分解し、それらをエネルギーに変換する体内活動の事です。
このサイクルが上手く機能しないと、疲労が蓄積され、血液中の中性脂肪やコレステロールが増加し、血液がドロドロの状態となります。
その結果、高血圧や高脂血症といった生活習慣病をもたらす原因となります。
クエン酸は、主に柑橘類に多く含まれる酸味成分の事で、梅干しや柑橘類、お酢などに多く含まれております。
お酢は酢酸を含み、体内で様々な段階を経てクエン酸になります。
先に記しました通り、血液を正常な状態に保つために水分補給は大変有効な手段なのですが、血液のみならず、体内を正常に保ち、健康な体を目指すのならば、クエン酸サイクルを助けるかたちでの水分補給がベストです。
クエン酸を含むスポーツ飲料やドリンク剤、或いはお酢を用いた飲料などが効果的です。
-
- └ 経営理念
- └ 会社データ・営業拠点
-
- └ 仕事紹介・キャリアプラン
- └ 人物紹介
- └ 新卒・キャリア採用データ
-
- └ インデックス