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健康情報

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2019年03月外用薬について

外用薬とは皮膚や粘膜など体の表面に使用する薬

皮膚や粘膜など体の表面に塗ったりつけたり、貼る薬は外用薬と呼ばれ、薬をつけた場所で直接治療効果をもたらします。
最近では、皮膚や粘膜を治療するだけでなく、皮膚から吸収させて、心臓病、発熱、痛みなどを治療する外用薬も増えています。
患部に直接作用するので効果が早くあらわれ、消火器を経由しないで胃腸障害などの副作用がない反面、注射や内服薬に比べて、効き目が弱かったり応用範囲が狭いなどの短所もあります。
代表的なものに、軟膏、クリーム剤、貼付(ちょうふ)剤がありますが、噴霧(ふんむ)剤や点眼・点鼻・点耳(てんがん・てんび・てんじ)剤、座薬なども外用薬の仲間なのです。

 

貼付剤と湿布薬の違いは?

すでに布に貼りつけた薬を皮膚に貼って使うのが貼付剤です。
患部に薬が密着するので高い効果が得られ、また効果も長続きし、使用法も簡単などの利点があります。
貼付剤には、ぎっくり腰や打撲などのときに使う、局部的に作用する消炎鎮痛剤のパップ剤と狭心症を治療するテープ剤。また、胸に貼り薬として用いるニトログリセリン剤やステロイド剤などもあります。
乳幼児や皮膚がかぶれやすい人は、患部の上にガーゼを当て、その上から貼るとかぶれを防ぐことができます。いずれも、しわがよらないようにぴったりと貼りましょう。


 

噴霧剤や点鼻剤、点眼剤も使いすぎると副作用を起こす

噴霧剤は鼻やのどにふきつけて用いる薬で、ぜんそく発作のときに用いる気管支拡張剤などがあります。香水で有名な国フランス人はこの噴霧剤(スプレー剤)が好きだそうです。
腋(わき)の下の臭いを抑える制汗剤も噴霧剤の仲間といえます。
吸入剤は呼吸とともに吸入する薬。噴霧剤も吸入剤も1日の使用回数を守って使うことが大切です。使いすぎると粘膜が充血したり、萎縮したりするふくさようを招きます。点鼻剤や点眼剤も同様の副作用を招くことがあるので、連用したり、短い間隔で何度も使用しないことが必要です。
点眼剤といえば、ふつう点眼液である目薬を指すしますが、正しくさせていますか?頭を後ろにそらせ、下まぶたを引っ張りながら2~3滴たらし、目を閉じて1~2分そのままにしておく。
コンタクトレンズを使用している人は(ハードでもソフトでも)はずしてからさし、そしてしばらくたってからレンズを装着すること。目薬をさして目が痛むときは、目に傷がついている可能性が高いので眼科を受診しておくと安心です。

 

座薬は絶対に飲んではいけない

座薬をコーティングしている成分には毒性の強いものが使われています。コーティングの毒性が胃を荒らし、穴をあけてしまうほど強い。肛門のまわりの粘膜は強いものだから毒性をあまり吸収せずにすんでいますが、しょっちゅう座薬を用いるのは粘膜にとってもよくないこと。
また、座薬の成分も内服薬に比べて強いものが多い。たとえばボルタレンという抗炎・鎮痛・解熱剤は、のみ薬の場合25mgの量が成人の標準なのに、座薬となると50mgになります。座薬は、高熱などでやむをえないとき、これだけの量をのみ薬として用いると胃に相当な負担がかかるから使えない、という場合に処方されます。
また、便利だからと座薬をトイレに置く人がいるますが、大間違い。座薬に成分は低温を好むの為冷蔵庫に保管するのが正解。
薬をのむのだ苦手な子どもに用いるのに座薬は役立ちます。子ども用の座薬には熱さまし、痛み止め、抗生物質、熱性けいれんの予防、便秘、腹痛、吐き気止めなどたくさんのものがありますが、もちろん大人用の座薬を子供に使うのはNG。


 

下痢止め薬との上手なつきあい方

下痢の薬としては便を少し固くする薬「収斂剤(しゅうれんざい)」が使われることが多い。細菌などの感染による下痢が疑われるときは細菌をやっつける抗生物質も処方されます。
下痢が過敏性腸症候群による場合は、心の不安をやわらげる抗不安薬が処方されることもあります。診断が下されたら医者の指示どおりに薬をのみ続けると、約2週間で不調は改善されます。
下痢が続くときは脱水症状を起こしやすいので十分な水分補給が欠かせません。脱水症では水分と共に塩分(ナトリウム)なども失われるので塩分補給も大切。市販のスポーツドリンクでも良いし、下痢のときに梅干しとおかゆという組み合わせは、塩分補給とともに腸を休める食事ということでおすすめです。
下痢を起こしやすい人は普段から腸にやさしい生活をこころがけるようにしましょう。刺激の少ないやわらかめの料理がおすすめですが、そればかりだと腸にとっては過保護となり、ちょっとしたストレスでまた下痢を起こしたりするので過保護すぎるのも良くない。