スポーツの秋、運動会のシーズン!
今回はそんな季節に気をつけたい外傷についてお伝えします。
突き指
~指は引っ張らない! とにかく冷やし続ける~
突き指をしたときに指を引っ張るのは間違いです。突き刺した指は引っ張らずに冷やすのが good 。
氷を当ててアイシングするか、水を流し続けて冷やしましょう。
冷蔵庫の氷で問題ありませんが、氷はビニール袋にいれて、患部との間にガーゼなどを当てるといいですね。
冷やす目安は20~30分です。
~指先を触って激痛があれば、骨折している疑い~
突き指は、指先を曲げ伸ばしするのに欠かせない腱(けん※)が切れた状態です。
(※骨と筋肉をつなぐ部分の、筋線維の束)
強い力が加えられることが原因ですが、バレーやバスケットのボールが当たるだけで起きることもあります。
指先をちょっと触るだけで激痛が走るようであれば、骨折している疑いがあります。
そんなときは添え木を当てて、整形外科を受診しましょう。
適当な添え木がないときは割り箸で代用します。隣の指と一緒に絆創膏で巻くとしっかり固定できます。
打撲
~患部は温めないこと。出血がある場合は圧迫して止血する~
突き指同様、まずは冷やすこと。
一般的に打撲やケガの場合に患部を温めることはしないようにしてください。
出血しているときは、清潔な布か紙で強く圧迫して止血します。
止血する際、患部を心臓より上にあげ、心臓に近い側の動脈を強く圧迫すると血が止まりやすいです。
首や背中を打撲したときには注意が必要で、判断に迷うときはそのままの姿勢で救急車を呼びましょう。
頭を打撲して頭痛、めまい、吐き気などがあるときや、背中を打撲して手足や下半身に麻痺が起きたり、動くと激しい痛みがあるときは、急いで整形外科を受診するか、救急車を呼びます。
動けない人を運ぶ場合、担架がないときは固い板の上にのせるのでもいいです。
適当な板がなければ、周りの人が服などを持ち合って運んでも大丈夫です。
なるべく、打撲した場所をまっすぐ伸ばして、曲げないこと。
ねんざ
~動かさないようにして冷やす~
ねんざしたときも冷やす、というのが鉄則です。
冷湿布や、ビニール袋に氷を入れたものを当てて冷やします。約20分が目安です。
その後、冷湿布をしたまま1~2日、腫れがひくかどうか様子を見ます。
腫れがひかないときは整形外科を受診しましょう。
ねんざは関節のまわりにある関節包、靭帯(関節を骨をつなぐ)、腱などの一部が切れた状態です。
痛みが強いときは骨折や脱臼している疑いもあります。
早めに病院へ行きましょう。
ケガに気をつけて、楽しい運動会を!