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健康情報

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2016年12月風邪をひいた時の基本知識No.2

冬もいよいよ本番。みなさんの周りにもゴホゴホ、せきでつらそうな人はいませんか?
今月は、風邪をひいてしまった人も、そうでない人もお役立ちの情報をお届けいたします!!


ゴホン一発、秒速10m。マスクは役に立たない!

インフルエンザを人にうつさないためにマスクをしている、という人がいますが、マスクの効果はまるで期待できません。細菌は1mmの1000分の1(1マイクロメートル)ほどの微細なもの。そのインフルエンザウイルスをバレーボール1個の大きさに例えると、ガーゼマスクの織り目1つはサッカーコートの大きさに相当します。つまり、ウイルスにとってマスクは超スカスカの状態。せきをするごとにウイルスはマスクを楽々と通り抜けてまわりにまき散らされます。

せき一発で、ウイルスは秒速10mであっという間に50m先まで到達します。せきが出るたびに会社中にウイルスをまき散らすことになるのです。幸いなことに、健康な人の体内に入ったウイルスのほとんどは体の外に排出されてしまうのですが。


          



ウイルスは湿気に弱い。「予防マスク」は必須

インフルエンザにかかっている人が「うつさない」ためにマスクをしても効果がないことは述べましたが、健康な人が「うつらない」ためにマスクをすることは効果があります。まき散らされたウイルスがやってきても、マスクをしていれば口からの侵入を防ぐことができるからです。

マスクの内側には呼吸による湿気でガード帯ができます。細菌は湿気が高い環境で増殖しますが、ウイルスは湿気が苦手です。最も乾燥しやすい季節の冬にインフルエンザが流行るのは、乾燥が好きなウイルスの性質によるものです。

マスクはガーゼ製よりも最新の不織布の紙など密度の高い素材で作られたものがおすすめ。鼻の角度に合わせられるタイプならより防御できます。花粉症対策にも役立つものです。


          



風邪でも風呂でよく温まって寝たほうがいい

風邪で熱があるときに風呂に入るなんて言語道断!という人もいるでしょうが、そうとばかりも言えません。風呂で体を十分に温めてからすぐ寝るようにすれば体力の回復に大いに役立ちますし、体だけでなく気分もさっぱりするからです。

ただし、長湯は体力を消耗するので禁物。気分がいいからと入浴後にダラダラ起きていることもいけません。風呂から上がったらさっさと布団に入り、体を休めることを心がけたいですね。

シャワーを浴びるだけならいいかなと湯船に入らない人もいますが、体を十分温めるにもぜひ湯船につかるようにしてください

  

ただし、お年をめした人や体力のない人は、入浴が負担になったり、風呂上りに具合が悪くなったりすることもあるので、あくまでもご自分の体調と相談したうえで行ってくださいね。

外出してサウナや銭湯を利用する場合は、湯から出たらすぐに帰宅して布団に入ることを守りたいです。せっかく温まった体が湯ざめしてしまうのでは逆効果です。

また、風呂上がりの水分補給にも気をつけたいですね。


風呂で汗を出すには、ひじを湯につける

風呂の入り方ひとつで健康効果を上げることができます。湯温は42℃を目安に体が十分温まるようにします。ただし44℃以上の高温の湯は血圧の変動を招きやすいです。入った直後に血圧が上昇し、その後は下降するからです。

高血圧など循環器系の病気を持つ人は湯温には気をつけたいです。特に朝湯で42℃以上の熱い湯に入るのは禁物。起きぬけは血液の濃度が濃いのです。いわば血液がドロドロ状態のところに急に熱い湯に入ると、心臓や血管に過度の負担がかかり、脳卒中(脳梗塞・脳出血)などを引き起こす危険性が高くなるからです。

  

時間があるときは入浴タイムをゆったりとりたいですね。風呂に入る30分以上前にぬるま湯をコップ1杯以上のんでおきます。42℃以下のややぬるめの湯で、みぞおちから上を湯から出した、半身浴は長く入るのに適した方法です。

そのとき、両ひじを湯につけること
ひじは体温調節を司っている場所でもあるので、ひじが温まると汗がよく出て新陳代謝が高まります。