体内では作れないルテイン ~目標1日6mg、意識的な摂取を~
加齢やストレスなどはルテイン不足を招くとされています。その一方で、喫煙などで体内に蓄積されるルテインが消費され減少を招く誘因も数多くあります。しかし、このルテインは体内で生産することができないものであり、平素の食生活などで十分に摂取するしか補給の道はないのです。それには、ルテインを多く含むホウレン草やブロッコリー、芽キャベツ、インゲンなど緑黄色野菜を食生活に積極的に取り入れることが肝要です。それも、ルテインなどのカロチノイドは脂溶性物質であるため、脂肪分と一緒に摂取すると吸収効率が上がりますので、善玉コレステロール値を上げる不飽和脂肪酸を含む植物油や魚介類などと一緒に調理すれば、より効果的となるでしょう。 1日の摂取量の目安としては6mg程度が妥当で、例えばホウレン草ならば60gぐらいが良いとされています。なお、ルテインは熱に強い栄養素ですので、煮たり炒めたりしても損失する心配はありません。現にこうした食生活を心がけている人は、網膜の中のルテイン量が多いとされています。それと、網膜のルテイン量は遺伝的な要素よりも食事などの環境的要素に左右されると言われています。意識的な摂取が眼病予防に有効であると言えるわけで、平素の食生活だけでなく、必要に応じてサプリメント等で補給することが大切に思われます。
